色々捜したが防水型軽量ランニングシューズは無かったので本日会社の帰りにシリオのゴアテックスの短登山靴を買って来る。家に帰ってから奥駆けの準備をするので出発が遅れ21:31にJR六甲道から出発する。今回は全大峰奥駆けの第2次偵察のつもりだ。できれば南奥駆けの釈迦ケ岳までつなげたかったが失敗した。
今回は前回の失敗と反省を活かし@ザックをモンベルの45リットルのWBチャチャパック45にした。まだ暑いので凍らせた(2.5リットルの茶+2.5リットルのエネルゲン)=5Kgの水分を携帯したのと、食糧もコンロを使うラーメンやジフィーズのドライフードを詰め込み着替えやスリッパを入れてもまだ余裕だった。A暑いが短パンを止めて最近買ったジャージ生地に膝や尻に当て布をつけた沢用のものをはいていったが暑さ対応として生地に目があり風を通すのでそこそこ成功だったと思う。
虫対策(虫よけスプレー、蚊取り線香)は持って行ったが小笹宿に泊まったため小屋なので安心して何もしなかったお陰で最終的には右腕に虫に刺されて腕がパンパンに腫れてしまった。BダブルストックにCシリオのゴアテックスの靴は朝露や雨にはスパッツと併せてバッチリだった。D今回もうちわ持参は正解だったが風が結構あったので途中で引っ込めた。Eいつでも沢水を汲めるようにカップを持って行ったのは正解だ。
G25,000分の1の国土地理院の地図を持参したが今回は活躍させていないH千尋に肩ベルトにパッドを着けてもらったので今回はランニングシャツで登ったがバッチリだった。ただ布に汗が染み込むとなかなか乾かないのが難点だ。IコンロとJアルコールを持って行ったのは良かったが難点はやはり重量で家から出発時には16Kgにもなっていた。
9月2日(金)
(ザウルスに記載していた、前半の記録が喪失していたのでH17.9.9時点で思い出せる範囲で記載する 「金峯神社を出て青根ケ峰から先山道らしき道は無いので舗装林道を進む。黒滝村方面分岐のある二股を左に取って暫く進み、四寸岩山への登り口を通り過ごして少しすると山上ケ岳への登山口とある階段がある。この道は尾根に並行したトラバース道で以前にも登った事のあるので何の意識も無く登り始める。
暫くは順調に進むが、1時間以上進んだ頃伐採作業中の注意札が現れ、更に進むと伐採された木材がゴロゴロしている谷に行き着く。上方を見ても現在伐採作業が行われている様子が伺えないので、引き返すより、ここさえ乗り切れば以前通った道を通れると強引に木材を乗り越えて行く。しかし伐採木材がある距離は500m以上もあって踏み跡も判らない。散々踏み跡を捜すが判らないので、取り合えず歩き易そうで舗装林道へ下れそうなポイントを見つける。そこに着いても踏み跡は無いのであちこち偵察して舗装林道へ下れそうな所を捜す。」
ここまで後日挿入)
あそこに行けば楽に進めると思い、最後の道路への着地も何とかなるだろうと下り始める。しかし最後の道路への着地には2m程飛び降りなくてはならない。その時は怪我をするもしれないが飛び降りようかとも思うが思い直して元に戻る。更にそこから元に戻ろうかとも思うが暫く先を進んで偵察すると舗装林道への工事ルートが見付けられた。無理せず良かった。
ここから暫く舗装路の林道を行く。すると途中で緑の鉄製階段が現れ、ここに直登10分「足搨の宿跡」の表示があったので登り始める。この足搨の宿跡には立派な小屋があったが寝るための施設ではなく休憩用に周囲に腰掛けがあり中央にも正方形の台がある。地面にマットを敷けば屋根付きの安心して寝られる小屋である。
ここから暫く行くと再び舗装された林道を斜めに横切る。ここに90丁の石柱がある。ここから暫く行くと百丁茶屋で立派な小屋に着く。付近は平らでテントも十分だが水場は付近には無さそうだ。しかしここから5番関の間に6分更に12分も行けばタップリの水場が各々2本現れる。(後日訂正:6分更に12分では着かない。30分以上かかる)川上村分岐の5番関に近付くとホラ貝の音が聞こえ始める。よく聞くと段々近付いて来るようだ。
5番関に近着くともう出発したのか姿が見えない。しかし線香の香りがはっきり残っている。先程まで山伏が居た雰囲気だ。暫く休憩後出発する。30分もするとまたホラ貝の音が聞こえ始める。段々近付いて来る。洞辻茶屋に近付いて来ると雰囲気が樹林帯の中で緑の下草の中を優雅に歩くまるで幻想か写真の中のような素適な美しい世界が次々現れる。ホラ貝の音と緑の優雅な幻想の素適な美しい世界である。直ぐに山伏に追い付く。幻想の世界は洞辻茶屋手前まで続いた。
これから先は急に人が多くなって現実の世界に引き戻される。山上ケ岳では数十人の人がおり、お堂では念仏が聞こえて来る。10分休憩後1:55に出発する。直ぐに雨が降り始める。そう強い雨では無いので傘もささずにどんどん行く。山上ケ岳手前の幻想の世界がまた現れる。暫くすると小笹の宿手前で大雨になり出した。傘で凌げる雨では無いので小笹の宿に転がり込む。13:30分である。少なくともまだ4時間は歩けるので今日は弥山までと考えていたが雨宿りをしている間に次第に軟弱になって行く。
その内40代の男性の登山者が小屋に入って来た。まさか人が来る事は考えていなかったので驚いたが今日は柏木から登って来たそうである。本人は地元の人間だと言っていたが余り山は詳しく無さそうだ。暫く話した後山上ケ岳へと言って出て行った。水を汲みに外に出ると大声で道はこちらかと聞いて来る。正しい道を教えてあげたがやはり地元でもこのコースは初めてのようだ。
夕方になって雨の勢いは弱まってきたが時既に遅しである。今晩は小笹の宿で泊まる事にする。明日どうするか考える。天候は回復する兆しは無い。先に進めば帰りを考えると釈迦ケ岳から前鬼を経由して前鬼口からしか考えられないが、バスとのタイミングは不可能である。結局元に戻るのが一番確実でかつ途中で道がよく判らなくなったポイントの確認も出来てベストチョイスだと考え始める。今回はコンロやウィスキーも持って来ており、気持ちに余裕のある優雅な夜を過ごせる。
9月3日(土)
朝になって雨は収まっているようだ。6:30に出発しようとして戸を開けると山上ケ岳方面から初老の行者が近付いて来た。挨拶の後出発する。今にもポツポツ来そうだ。さすが山上ケ岳は人が多い。数十人も居そうだ。休まずやり過ごした。山頂付近の宿坊辺りでも人が多い。洞辻茶屋を過ぎると静かな雰囲気だが1人の行者とすれ違った。
五番関に着くと一人の青年が休んでいる。やり過ごして進むが青年に気を取られたので最初取ろうと思っていた来た時の大天井岳トラバースルートを、間違えて大天井岳直登ルートに入ってしまった。直ぐに気が付いたが時間の余裕もあるので大天井岳を登ることにする。頂上は百丁茶屋へのルートから10m程それた所にあった。下り道の途中に祠のある開けた平らな所から林業用モノレールが暫く並行していた。
足摺の宿を少し越えた所で、来る時ルートが途切れて林道から直登してきたポイントに出る。この先に二又に分かれており何の表示も無いが左手はどうやら来る時の道の新茶屋方面につながるようだ。右手の四寸岩山越えのルートを取る。四寸岩山頂付近から林道方向に幅広く木が切り倒されておりこれが来る時通行困難にした原因だったのがよく分かった。山頂はルートから10m程外れた所にあった。 |