音岳山とデジカメ」
 
  私が初めてデジカメを購入したのは、カラパタールトレッキングに行く前であった。
  それまで、山は写真を撮るものではなく脳裏に記憶するだけで良いと思っていたが、
  さすがに、エベレストが見える所までいくのに脳裏だけではもったいないと思い、購入したのだ。

  山に持って行くカメラには状況に応じた必須条件がある。

  海外の山中に入ったり、長期の縦走をする場合には電池が切れるのが最大の問題だ。

  そのため、最初の条件は電源で、補充のきく単三リチューム電池やアルカリ電池で使える必要がある。
  専用充電電池を使用したカメラは採用できない。

  次の条件は重量である。できるだけ軽くてコンパクトなものが良いが、性能や使い易さとの折り合いになる。
  三番目の条件は持ちやすさ、操作しやすさである。手袋をしたままや片手操作でも問題が無いかという点。

  四番目の条件はタフさである。多少の雨や汗にかかっても大丈夫か、砂塵に耐えられるかなどである。
  この辺は登山目的や地域によっても違ってくる。

  以前は記憶方式が重要な条件のーつであった。記憶媒体の限界容量が小さい頃は、コストとのからみで
  重要な条件のーつであったが、現在はギガバイト級のメモリが出てきているので、1つメモリを買えば
  1024×786ピクセルの画像で3000枚も撮れる。このため多くのメモリを買う必要は無く、重要度は低く
  なってきた。
  (ちなみに、カラパタールの場合は64Mバイトのスマートメディアを8枚持って行って約5000枚の写真
   を撮った)

  これからも、デジカメはどんどん進歩しそうな勢いなので、登山にもっと適したものが出てくるのが楽しみだ。

私が最初に購入したカメラ 2度目に購入したカメラ 3度目に購入したカメラ
オリンパス C-3040ZOOM
キャノン PowerShot A70
パナソニック LUMIX LS1
(DMC-LS1)
c3040z.jpg - 26,428bytes powershot_a70.gif - 54,540bytes panasonic_dmcls1.jpg - 15,005bytes
 さすがにF1.8は、多少薄暗い所でもぶれる事が
少なく手にフィットして気に入っていた。しかし図体がでかかった。右手片手の操作は握り易く十分だ。

 ネパール市内の砂塵で、ズームの時レンズの出入りが悪くなった。また、汗のしずくや雨で、シャッターボタンの接触が悪くなった。
 (当時の定価は8万円強程度だった)
 変えた大きな理由はコンパクト性を求めたからだ。ザックの雨蓋に入れると嵩張るのが気に入らなかった。デジカメも安くなってきたので型落ちの3メガピクセルにすると安く買えた。(2.6万円)

 ー番気に入らないのが、夕方の樹林帯の中では、手ぶれでボケる点である。レンズがもう少し明るければ最高なのだが・・・。その点C-3040ZOOMはそれ程感じなかった。

 右手片手の操作は少し握りにくくなったが問題無い程度だ。
 変えた大きな理由は手ぶれである。単なる記録用だから構図など考えないので、素早くすっきり撮れればよい。
 それと電池2本で使えて軽量・コンパクト化されている。デジカメは更に安くなってきているので型落ちの4メガピクセルで安く買えた。(2万円強程度)

 片手の操作は更に握りにくくなったがこれが限界だ。

 薄暗くなると手振れ防止の効果は確認できない。(今まで通りブレる。変えた意味はあまり無かったか・・・)
有効画素数3.3M
単三リチウム電池やアルカリ電池、ニッケル水素電池、4本で使える
外形寸法、幅109.5×高さ76.4×厚さ69.6mm
重量は、307g(本体のみ)
記憶媒体は3V(3.3V)「スマートメディア」(〜128MB)
光学3倍ズーム、F1.8−F2.6
マクロ撮影:なし(焦点調節範囲:0.2m〜)
有効画素数3.2M
単三リチウム電池やアルカリ電池、ニッケル水素電池、4本で使える
外形寸法、幅101.0×高さ64.0×厚さ31.5mm
重量は、約215g(本体のみ)
記憶媒体は「コンパクトフラッシュカード」(TYPE1〜1GB)
光学3倍ズーム、F2.8〜F4.8
マクロ撮影(0.05m〜)
有効画素数4.0M
単三リチウム電池やアルカリ電池、ニッケル水素電池、2本で使える
外形寸法、幅93.5×高さ63.0×厚さ30.7 mm
重量は、約142g(本体のみ)
記憶媒体は「SDメモリーカード
 /MMC」(〜1GB)
光学3倍ズーム、F2.8〜F5.0
マクロ撮影(0.05m〜)
故障履歴(H13/1〜H15/10)
 ○レンズの出入にひっかかり。
  (1年後遂に出なくなる:修理代は
   万単位)
  (カトマンズの砂塵によるため?)
 ○シャッターボタンの接触不良
  (シャッターが切れない:修理代は
   万単位)
  (汗のしたたりや雨がかかったため?)
故障履歴(H15/11〜H17/9)
 ○レンズの出が途中で止まってしまう(E18)
  (内部で結露したため?低温で湿気の
   多い時に発症)
  (暫く放置【乾燥?】すると復帰しており、
   無修理)
 ○レンズが出ても「オートレンズカバー」は
  途中で止まってしまう(ひっかかっているだ
  けなので手で触れば全開するので修理に
  出していない)
故障履歴(H17/10〜)
 ○使い始めてから今の所問題無し。

Home 六甲全山縦走 SightMAP