六甲全山縦走22 H11.09.17
(以前からずっとザウルスに記載していた日記より、そのまま転載)



 所要時間12時間56分.朝の室内気温は26゚Cで涼しいが最高気温は30゚Cを越える天気予報だ.
 朝4時前に起きて新在家を4時48分発に乗ろうとしたがタッチの差で乗り遅れて結局5時12分まで24分もロスした.5時28分に新開地に着き5時32分に山陽電鉄に乗り換え須磨浦公園に5時48分に着く.新在家を4時48分発に乗れば須磨浦公園に5時32分に着くので16分の差だが新開地での待ち時間が本日は4分で早いスタートなら11分であり,この差の出発で24分差が16分差に縮まった.

 高取山の登りでなんとなく頭の芯が眠くなってきたが今日は平日なので,菊水山の山頂の東屋で仮眠するつもりでチンタラ歩いていた.本格的な菊水山の登り前にすごい勢いで追い越していく2人組がいた.父と18歳くらいの息子の感じだ.どう頑張ってもとても追い付けそうもないすごい勢いのスピードだった.一定のペースで登っていると黒いプラスチック階段の5つ目の手前でこの2人が休んでいた.

 擦れ違う直前まで全く気付なかった.とっくに頂上に着いていると思っていたのに,やはりあのスピードでは続かなかったのだろう.更に一定のペースで登っているとこの2人は追いかけてくる.次第に距離が詰まってくる.しかし詰まり方がゆっくりしているのでこちらも少しだけペースを上げたのでもう追い付けないようだ.むしろ最後の階段あたりからは距離が開いていった.こんな調子なので頂上で休む気も無くなり天王吊橋に一気に下った.

 鍋蓋山を登っていても緊張感がないとなんとなく頭の芯が眠い.どうやらシャリバテも起こしてきたようだ.鍋蓋山の山頂でおにぎりと凍ったエネルゲンを食べていると例の2人組が通過していった.山頂は誰もいなかったので40分程休み暫く横になってまどろんだ.摩耶山で再び2人に出会ったが水を補給し,頭を洗ってから先に出た.

 このあたりからエスケープが頭をかすめてきた.記念碑台あたりで完走を決意する.凌雲台でラーメンを食べる.東六甲に入ると雲が多くなり直射日光が遮ぎられて喜んでいたら太平山手前から急に篠を突くというかドシャブリの雨が降り出す.遠く東方で雷鳴もしている.ジョギングシューズ用に準備したビニール袋を靴の甲に巻きザックカバーを掛け登山用の軽量傘をさすが雨の地面からの跳ね返りがきつく靴はすぐズクズクになる.登山道はあっという間に水たまりや川のような流れが至る所ででき早く歩くためには水の中に足を入れるのをためらっていられない.

 太平山の舗装道路ではまだ時間は早いが雲で暗くなり始めた.樹林帯に入るとランプをつけないとよく見えなくなってくる.完全に雲の中で,霧の中でのドシャブリという状態なのでメガネがすぐ曇り,かけていられない.今回持っていったヘッドランプはナロービームなのでピンポイントしか照射されず周囲とのコントラストがきつく,メガネなしの裸眼では非常に見難い.当然ペースは落ちたものの19時前には宝塚に着けた.

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