六甲全山縦走26 H11.11.14
(以前からずっとザウルスに記載していた日記より、そのまま転載)



 所要時間10時間10分.本日は今年の神戸市主催の六甲全山縦走大会の1回目だ.申し込みは8月に2回とも出したが1回しか参加が認められず11月23日に参加するとにした.本日は勝手に大会に混じる訳だ.今朝も部屋の気温は暖かく21゚C.

 今日は疲労対策やパワー注入として事前に@プロテインサプリメント:森永製菓のウィダー マッスル・フィット・プロテイン80A明治製菓のVAAM(バーム)缶B無臭ニンニクCラッキョDウメボシを採る.
 縦走中用に@VAAM(バーム)携帯チューブゼリーAレーズンBウメボシ入りおにぎりCバランス栄養食グリコの「毎日果実」を持参し縦走後に炭酸飲料として@アサヒスーパードライ350ml缶ビールを飲む.
 靴擦れ対策に皮膚の固い所を削り,ディクトンベイビー(本来はディクトンスポーツを使うつもりで注文してあったが入荷せず代用品として使う)を擦り込み,もう1枚の皮膚として靴擦れ箇所にバンドエイドの「クッションズ・フォー・フィート」を張り,踵にクッションサポーターを着け,アディダスのトレイルシューズを履いて考えられる万全の態勢でのスタートだ.

 今日は(2.5リットルの茶+2.5リットルの半分凍らせたエネルゲン)=5Kgの水分を携帯したが暖かかったのと前半頑張ったの全て使い切る.背中をシップ用の大きなシートでプロテクトしたので,いつものようにザックでこすれる腰の背骨付近の皮膚は万全だったが,家に帰るとその周辺がヒリヒリしていた.

 バイクで家を3時45分に出発し須磨浦公園を4:20に着くが既に長蛇の列だ.線路上の橋近くまで列が延びている.先頭付近の人にいつ頃到着したのかと聞くと3時15分頃だそうだ.先頭の人は3時前の可能性もありそうだ.しかし出発まで2時間の立ち放しは辛いだろう.11月23日は対策を考えなくては.受付周辺は街灯で明るい.出発直前に列の後尾を見に行ったが国道2号線まで伸びていた.大会のスタートは5時きっかりにスタンプが開始される.

 列の上部の公園部分で待機していたが5時に先頭グループの後半に着く.暗いが,多分10〜15番目位にいたのではないかと思われる.周辺のスピードは十分着いていけるスピードだが普段トレーニングしていない人はすぐダウンする位そこそこ速い.鉢伏山までに5〜6人は追い越したようだ.

 しかし,今日始めから懸念していた昨日の六甲アイランドでのジョギングで左足の膝の痛みが心配していた通り出始め,下りではチクチクする.スクワットのように力が連続して加わる段差の大きい下りでは痛みがでる.連続下りで左足の膝の力がすぐ抜ける状態だと痛みは出ないので緩い下りでは走れる.鉢伏山までは真っ暗だが非常に込んだ状態なので周辺の人のランプでも充分明るい.旗振茶屋から高倉台まで,やはり大会なので走り辛いが,下りの勢いを借りて何人か追い越す.下りなので膝痛のためスピードが出ない.高倉団地への近道の下りのスロープを知らない人もいるのか人はまばらだ.栂尾山の登りで近くまで迫る人がいたが追い越される事はなかった.横尾山あたりからランプが必要なくなる.

 栂尾山あたりから近くに迫って来た紺色のウィンドブレーカーズボンを履いた人が横尾山からの下りで追い越された.下りに自信がある私としては不本意だが左足の膝の痛みの不安を抱える身としてはいたしかたない.下りきった地点で紺色のウィンドブレーカーズボンを履いた人は約20m先を歩いている.こちらの存在を気付いているのかどうかは判らないが普段の私以上に平坦地と下りは速い.こちらの足音には気付かない程度の距離を開けて何とか一定の間隔で着いていく.

 妙法寺のチェックポイントでは大会参加者に間違えられる.高取山への取り付きで2回近道を通る.1回目の横断歩道からの近道では鉢合わせをしたがすぐ抜かれる.2回目の駐車場からの近道では少し差が着いていた(20m程度).高取山山頂付近を歩いていると「あなたで5番目ですよ」という中年の女性グループがいた.この大会に注目している人達なのだろう.近くに付いてきている彼にすぐ追い越されるなと思ったが高取山の頂上までは追い越されなかった.

 しかし最近いつもやっているように潮見茶屋が上からみえる広場から下を見ると相変わらずベニヤの通路ができており丸山方面につながる道は出来ていないなと確認していたら例の人が走って潮見茶屋の方面に行った.たまたまいた付近の人に潮見茶屋から丸山方面に行けるのかを確認してから再出発した.潮見茶屋からもう少し先の公園から丸山方面に通れるようになっていたのだ.下りはスピードが出ないができるだけ頑張って下った.すると下り切った信号の所手前でまだうろうろしているではないか.追い越さないように慎重に着いて行った.鵯越駅から烏原貯水池を越えて付いていくと,彼はどうもスピードが落ちているようだ.菊水山手前の道路で自然に追い抜いてしまう.すぐ追い着かれるかと思うが着いてこない.若い彼もこのあたりが限界だったのだろうか,これ以降は会うことはなかった.

 菊水山への登りで若い人に追い抜かれる.よく見ると大会参加者である.頂上で休んでおにぎりを食べたいが人が多いので休まず下る.相変わらず下りは膝のためスピードが出ない.天王吊橋を過ぎると頂上で休んでいたのだろうか,先程の若者が快調なスピードで追い越して行った.上りの途中でおにぎりを食べる.千尋に作ってもらった梅干し入りおにぎりは米が良いのかモチモチ・シットリしていて非常にうまい.

 大竜寺に着くと山門手前にチェックポイントがあり5人が座って後4分後のチェック開始を待っている.最初に姿を見ただけの人が4人に最後に追い抜いていった若者1人だ.こちらは素通りして市ケ原への下りを走る.ここは坂が緩やかで地面が安定しているので今の膝の状態でも走れる.市ケ原も素通りする.無理なスピードは後でこたえるのでそこそこのスピードで摩耶山を登る.後続とは4分差なのですぐ追い着かれると思ったが稲妻坂をかなり越えてもまだ来ない.

 いずれにしてもすぐに追い着いてくるだろうから普通のスピードで登っておればいいのだ.摩耶山頂にあと20分位という所で2人に追い越されたが,それ以上は追い越す人はいなかった.摩耶山頂広場の屋根付き休息コーナーで残りのおにぎり2つを食べ帽子のサンバイザーを着ける.7分の休憩後次に向かった.丁字ガ辻までゆっくりと行く.前後に誰もいないなと思っていたら丁字ガ辻を過ぎて走り過ぎて行く40歳位の男性がいた.大会参加者だ.このポイントであのスピードで走れるのはすごいと思っていたら次に半ズボンに白のロングソックス姿の60歳くらいの男性が速歩で追い越していった.走っていった男性は郵便局を素通りしたが半ズボンの男性は郵便局前で甘酒を頂きながら郵便局の人と話しをしている.私が郵便局前に着くと郵便局の人に甘酒を勧められたので頂いた.

 次のチェックポイントは神戸ゴルフクラブ手前だ.神戸ゴルフクラブでは半ズボンの人も含めて5人が座ってチェック時間を待っていた.現在は12時04分なので13時のチェック時間はまだ約1時間先である.そのまま参加者を横に見ながら通過する.1時間差があれば当分追い着かれることはない.ゆっくりと進む.腹が減ってきたので「毎日果実」やレーズンを食べながら歩いたので凌雲台で最近いつも食べるいつものラーメンは多過ぎるのでソフトクリームを食べて11分休む.

 足裏は疲れてはいるがバンドエイドの「クッションズ・フォー・フィート」が一番効いているのだろうか非常に調子が良い.東六甲分岐点まで殆ど歩いて進む.東六甲分岐点から船坂峠までは急な下り中心なので膝に注意しながら慎重に進む.太平山登り口からは坂が緩いのでゆっくり走ることができた.大谷乗越からはもう誰も追い着いて来ないだろうと気楽に進む.途中で走りながら1人の老人を追い抜いた時「全山縦走ですか」と聞かれる.個人的にそのとおりなので「そうです」と答えると後方から「健脚ですね.トップですね」と言われ大会参加者と思われているようだが面倒なので何も返答しなかった.

 塩尾寺から近道ルートを通り最後の川沿いを下っていると,何と!半ズボンに白のロングソックスの男性が走って追い越していった.東六甲分岐点から1時間で走ってきたことになる.いくら神戸ゴルフクラブ手前で1時間も休憩していたとはいえ,すごいスピードである.世の中にはすごい人がいるものだ.

 15時12分に宝塚に着き,雑誌「ランナーズ」12月号に疲労回復に炭酸が良いと出ていたので最後にローソンでアサヒスーパードライ350ml缶ビールを飲んだ.足裏の靴擦れはクッションズ・フォー・フィートのおかげであまり痛くはない.(ディクトン・ベイビーの効き目ははっきりしない)これから六甲山全山縦走ではクッションズ・フォー・フィートは必需品だ.

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