六甲全山縦走35 H12.05.13
(以前からずっとザウルスに記載していた日記より、そのまま転載)
所要時間:11時間00分。朝の部屋の気温は22゚Cで暖かい。天気は一日曇り。今日は準備が万端では無い。千尋にいつものお握りを作ってもらっていないし、飲み物の準備だけで食糧準備は皆無だ。朝飯抜きでJR六甲道を始発の5:29に乗る。JR須磨のコンビニで朝飯を買う。朝飯を山陽電鉄「須磨」で食べる。須須磨浦公園を6:20にスタートする。 今日は(1リットルの茶+2.5リットルのエネルゲン)=3.5Kgの水分を携帯したが、凍らせたエネルゲンを1リットル持ってくるのを忘れる。連休で白馬・富士山を登りジョギングもそこそこ出来ているので記録狙いの気持ちだったが、昨晩早く寝たにも拘らず途中で何回も目が覚めて(仕事の事を考えてしまったからだろう)目覚まし時計も途中でリセットしてしまう程睡眠不足が気に掛かるスタートとなった。 須磨浦公園から誰にも会わない。最初の階段の登り始めは調子は悪くない。つまり体力的には順調だ。しかし眠いので高倉台への下りでいつもなら快調に走る所が自然に走りだす所以外で勾配の緩い所でも走る気にならない。しかし登りは特にきつく感じないということは体力的には問題無いということだろう。 栂尾山への400階段の途中で眠たくて気力が失せてベンチで寝る事にする。30分程ウトウトするが余り寝た気にならないが起きる。今日は六甲全山縦走を完走するだけの気持ちに切り替えた。横尾山・須磨アルプスとチンタラ歩く。馬の背で記録を採りながら東山に向かっていると1人の中年の人が追い付いてきたので「どうぞ」道を譲る。スピードはさ程早く無い。体調が良くないしこの人はそれ程早くないのでこの人を目標に付いて行こうかと思う。この人も下りに強いらしく下りでは走っている。しかし、東山まで少し離れて付いて行くとこの人は東山で止まってしまう。残念ながら休む気は無いので先に行くことになる。ゆっくり進んでいると横尾団地への階段の下りで追い付いて来た。追い越すかなと期待するがなかなか追い抜いてくれない。 意識的に追い抜いてもらうようにスピードを殺す。平坦地になってようやく併走する。相手は宝塚迄ですかと聞いてくる。「ええ」と答える。「何時に」到着予定か」と聞かれる。「今日は体調が悪いのでよく分からない」と答える。「自分は(始発電車に乗って一番速い)朝7時にスタートした。よく来るのか」と聞かれる。「45回目だ」と答える。後で考えると間違っていて35回目だった。「自分は15回目で毎月1回と決めている」と言う。「あなたは月平均何回か」と聞かれる。「平均したら1回位です」と答えるがなぜ月平均にこだわるのか判らない。 アスファルト道路になっても彼は走るスピードが上がらない。次第にイライラする。途中で引き離てしまい妙法寺交差点まで一気に走ってしまう。かなり後ろにいるような気がする。妙法寺交差点の店に入ってアイスキャンデーを一本買う。彼はこの間に先に行ったかも知れない。妙法寺交差点から先は2箇所近道を取って進む。高取山への登りは快調だ。下りもそこそこ走れる。鵯越駅への途中のコンビニに入りアイスキャンデーとおにぎり2つを買う。また鵯越駅手前で飲み切った茶の補給でウーロン茶のペットボトルを買う。 鵯越駅近くの公園でアイスキャンデーを食べたりペットボトルの茶を補給していると先に付いて行こうとした中年の彼が通過して行った。茶の補給を終えて出発する。烏原貯水場から下って烏原へ行く下り道で追い付いてしまう。オレンジのようなものを食べながら歩いており道を譲られたが面白くない。又しても目標喪失だ。仕方無く後ろを振り向かずに進む。平坦地も少しは走る。菊水山へは好いピッチで登れた。頂上で休まず天王吊橋へ下り、続いて鍋蓋山まで一気に登る。 頂上からチンタラ下っていると大龍寺手前でまた走って追い越された。しめしめとばかり間を詰めずに走って着いていく。しかし市が原の小川に掛かる橋で彼は左にそれる。どうやらタオルを濡らすか顔を洗う為に水辺に近付いたようだ。仕方なく進む。市が原では休憩せず進む。天狗尾根では余り人を見掛けない。淡々と登る。登りの調子は良い。1時間10分で摩耶山山頂に着く。遅くない方だ。いつも通りアイスクリームを食べて直ぐ出発する。 アスファルト道路に出ると足がきつくなる。殆ど歩きだ。凌雲台でラーメンをゆっくり食べる。気を引き締めて再スタートする。意識の彼はもう通り過ぎているかも知れない。東六甲分岐点まで少しは走る。東六甲分岐点からは結構走る。記録の意識は無いから気分良く走れる。しかし、塩尾寺に近付くと下りを走り続けたためか太ももにピリピリした感覚が走る。下りでの筋肉がオーバーワークになっている感じだ。少しやばいかなと思いながらも走り続ける。塩尾寺からの下りでそれがはっきりした。やはり太ももに異常な違和感を感じる。走るのは止めて、歩き始める。宝塚ゴール(公園)に17:20に着く。 公園で着替えたりザックを整理していると例の彼が公園に着いた。見掛けは身長は私より低く170cm位で、頭に白いものが混じり50歳強位だ。今回は結局彼を意識できたお陰で完走出来たようなものだ。「ご苦労さん」と声をかけたら、やっとこちらに気付いたようだ。近くのローソンで買ったのだろうかミカンをぶらさげている。「早く着いたのか」と聞かれる。着いたのは25分前位だったので「ついさっきですよ」と答える。「すごい馬力ですね」と言われる。「この辺りは水場は無いか」と聞かれる。「ない」と答える。「月何回来るのか」と前と同じ事を聞かれる。「平均すると月1回だが月5回の時もある」と答えるとまた「私は月1回にしている。」と同じ事を言われる。「今日は新記録が出せた。10時間四十何分だった」と嬉しそうだ。 太ももに異常な違和感はひどくなっている。宝塚の阪急の階段の登りはさほどひどくないが下りはこたえる。筋肉繊維が相当断烈していそうだ。家に帰って焼酎を飲んでから21時頃に寝たが23時頃太ももが極端にだるくて目が覚める。いてもたってもいられなくなりベッドから起きざるを得ない。朝方までテレビで気を紛らわせる。こんな事は初めてで参った。 |
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