六甲全山縦走45 H12.10.28
(以前からずっとザウルスに記載していた日記より、そのまま転載)
所要時間:10時間37分。天気は曇り後雨。朝3時に起きJR須磨浦公園を4:50にスタートする。今日も少し凍らせた(2.5リットルの茶+2.5リットルのエネルゲン)=5.0Kgの水分を携帯したがほぼ使い切った。昨夜の冷蔵庫では冷蔵室なのに最強にした性かむしろ氷が増えたようだ。今朝は結構涼しくなって来たので登り出す前は腕まくりする必要は無いくらいだし夏用の上着だと風が吹くと冷たく感じる程である。 今日は出来るだけ大会本番に近い状態で行ってみようと思う。スタートを5時として各チェックポイントに早く着けばチェック時間まで待って再スタートするようにしたい。今日も無理しない範囲でスピード回復目指して頑張ろうと思う。須磨浦公園のスタート地点から出発するが息がやや激しくなる程度で頑張ろうとするが今一つ調子が上がらない。鉢伏山から旗振山や高倉台への下りで走ろうとするがヘッドランプでは暗くて走れる状態ではない。400階段でも無理しないよう時々一息つきながら登り続けるのでピッチが上がらない。横尾山を越えて須磨アルプスが見渡せる所からヘッドランプ無しでも歩けるようになる。 須磨アルプスの馬の背を越えたベンチの所でヘッドランプをザックに収める。時間を見ると前回より7分も遅いペースである。前方を見ると東山の展望台で体操をている姿が見える。きっと横尾団地の地元の人であろう。明るくなったのでこれからの下りはできるだけ走って早くリズムの良いペースを取り戻したい。東山から下って横尾団地への階段の所で体操の人を追い越す。全てではないが妙法寺交差点までそこそこ走る。 ようやくペースが戻って来た。ラジオの天気予報を聞いているとレーダーの雲の動きは昼過ぎから雨が降り出すという当初の予報より早く既に中国地方や淡路島まで雨雲が来ており早ければ9時頃から降り出すと言っている。六甲山への雨雲のかかり方が遅くなる事を祈る。妙法寺交差点の店は時間が早いため閉まっている。時間も前回と同じペースまで戻せた。 高取山の登りは早くは登れなかったがそこそこだった。鵯越駅への下りでは走り平坦道でも時々走れた。菊水山への登りの途中からついに雨が降り出した。ザックカバーをかけ、傘を出してベルトポーチに挟む。まだ傘をささなければならない程の降り方ではなくパラパラ雨だ。菊水山・鍋蓋山や大龍寺までややペースが上がってきた。しかし最高記録を出した時のペースに比べるとまだまだである。東山以降では菊水山頂で2人の登山者を見掛けただけで誰にも会わない。 足裏のクッションズフォーフィートが溶けて靴下に直接くっつかないように包帯を巻いてから靴下を履いていたが包帯を固定するためにテープを親指と中指の間にも通していたのが引っ張られて痛くなってきたので大龍寺で靴と靴下を脱ぎテープを切り取った。少し楽になったが原因はそれだけではなかったようだ。おにぎりやバームゼリーやカレーパンを食べる。 市が原へは傘をさしながらも快調に走って下る。市が原のキャンプサイトには誰も居ない。しかし桜茶屋に着くとさすがに大勢の人が居る。今にも出発しそうなグループがいて、前に行かれては面倒なので慌てて市が原を通過する。 天狗道に近付くと一人の若者が次第に近付いて来る。天狗道に入ってもまだ着いて来たのでこの人も摩耶山へ登るのだ。ゆっくりだが近付いて来るので直ぐそばまで来たら道を譲ろうと思っていた。しかしかなり近付いて来たのでボチボチ停止して譲ろうかなと思い始めるタイミングになると距離がまた開く。再びかなり近付いて来たのでボチボチ停止して譲ろうかなと思い始めると距離がまた開くのが暫く繰り返された。その内小さなピークを越えた下りで走ると後ろの彼は走らず離れる。しかしまた近付いて来る。 ハーブ園の分岐からの下りでかなり離れたようだ。その後も良いピッチで登り続ける。はっきり後ろを向いて確認した訳ではないが稲妻坂を登り始めても彼の姿は見えない。かなり登ると50m程後方に姿が現れたような気がする。しかし登るにつれて近付いて来るような気がする。あまり気分の良いものではないが無理はしない。中間点付近では20m程後ろに迫って来ているような気がする。でも決して後ろを振り向かず自分のペースを守る。最初の大きなピークを過ぎて長い下りを快調に走る。雨が止んできたので傘をたたむ。2つ目の大きなピークへの登りでは少しピッチが落ちる。でも、もう後ろには気配が感じられなくなる。 2つ目の大きなピーク(関電マイクロ反射板)からの下りも順調に走って下る。最後の登りも頑張って摩耶山頂には1時間2分で着く。摩耶山への記録としては快記録である。筋肉はかなり疲れたがそれ程ダメージは無さそうである。これからも良いペースで進めそうである。これも後から着いてきてくれた彼のお陰である。後ろを振り向かなかったのではっきりその姿は確認はしなかったが好い記録が達成できたので満足感があった。 摩耶山でアイスクリームを買っただけで直ぐ出発する。アゴニー坂はスピードが出ない。アスファルトに出て走ろうとするがなかなか足が前に出ない。腹が減ってきたのと踵が痛いので杣谷峠の屋根のある下で休憩しょうと思っていたら杣谷峠には30人程度の登山者がたむろしていて休憩できず次の東屋で休憩しようと思う。自然の家からの地道では雨がきつく降り出す。この先アイスロードから下ろうかという気持ちも涌き出す。三国池方面と道路が交差している東屋でも2人の登山者がいた。仕方なく丁字ケ辻への途中にある東屋まで足を延ばして休憩する。 ここでおにぎりを食べながら12分も休んだのと再び小雨になってきたので縦走を完遂する気力も出てきた。丁字ケ辻の東屋でも雨が降っている性か人で一杯で割り込める余地も無い。手前の東屋での休憩は正解だった。秋の行楽シーズンの真っ最中なので雨にも拘わらず乗り物や人が多い。 凌雲台手前の階段ではスピード登りはできなかった。太ももの筋肉はかなり疲れて来ているようだがダメージは感じない。凌雲台では未だ腹が減っていないのでラーメンを食べずに一軒茶屋でうどんを食べようと考える。しかし一軒茶屋に着くとここも席に座れない程の大勢の人が入っている。やはり雨の性だろう。注文したうどんはかなり待たされると思っていたら意外に直ぐ出てきた。 東六甲分岐点からは笹に付いた雨でズボンが濡れる。しかし対向して来る人が時々現れるので濡れかたはやさしい方であろう。ズボンから靴にまで染み込む事は無い。船坂峠手前で40歳台の2人連れの登山者に1人追い抜いて来なかったかと聞かれる。また船坂峠から下るとどこに行くかと聞かれる。3人パーティの1人がはぐれて見付からなくなったそうだ。初心者パーティなのだろう。「誰も追い越していない。船坂峠から下ると船坂の村落に出る」と答えて別れる。もっと助けて欲しそうな顔をしていたがこちらも大雨になる前に宝塚ゴールに着きたいので気持ちを振り切った。 太平山登り口の道路もスピードを出した走りにならなかった。大谷乗越への急下降では膝や筋肉に問題無く下れた。しかし塩尾寺への走り易いなだらかな下りでもスピードを出せずチンタラした力の無い走りあるいは歩きしかならなかった。塩尾寺に近付くと雨脚も相当強くなって来た。塩尾寺からもチンタラした力の無い走りでようやくゴールにたどり着けた。 当然疲れはあるが筋肉的には前回の疲れや痛みとは桁違いに楽だ。前回の六甲全縦で厳しめに鍛えた効果が出て来たのとチタンテープをたっぷり張ったからに違いない。明日・明後日に筋肉痛の出方ではっきりするだろう。 |
Home | 六甲全山縦走記録一覧 | SightMAP |