六甲全山縦走48 H12.12.02
(以前からずっとザウルスに記載していた日記より、そのまま転載)
所要時間:8時間28分。天気は晴時々曇り。朝4時過ぎに起きる。朝の室内気温は14゚Cで神戸の最高気温予想は17゚Cであった。JR六甲道を5:30に乗る。今日も少し凍らせた(1リットルの茶+2.5リットルのエネルゲン)=3.5Kgの水分を携帯したが殆ど消化した。今朝は体が慣れた性か余り涼しく感じない。 今日も大会のスタート地点から6:15にスタートする。ヘッドランプ無しに歩ける程度のほの明るさである。最初から無理をしなく息がかなり激しくなる程度で頑張る。何と無く調子が良さそうな予感だ。気候が登山に適して来たのか人が多い。ザックに赤いリボンを付けた人が多い。何かの大会なのだろう。 鉢伏山から旗振山での水平道や高倉台への下りではできるだけ走り大勢追い越す。高倉台で190cmはあろうかと思える長身の若者に追い付く。ピッチはゆっくりしているが歩幅が大きいのでスピードは早い。走らず付いて行く。400階段で付いて登り続けるが階段の登りは私よりピッチが遅いので追い付き追い越す。栂尾山から横尾山へは追い付いて来る人は居ない。調子は良い。無理せず出来るだけスピードを保って行こうと意識する。 今日は記録用紙と筆記具を忘れたのでセイコーパルスグラフの時計のラップタイムの記録に頼る事になるが紙を取り出して記入するのに対してボタンを押すだけなので煩わしく無い。横尾山には目安の1時間に対して出発から55分の7:10に着いたし体調も良いので好い予感がする。妙法寺への下りは走りまくるが同じように走る人が何人かいる。皆赤いリボンを着けた人だ。赤いリボンは何だろうか気になる。いつかチャンスを見付けて聞こうと思う。 妙法寺交差点には目安の1時間半より10分早い7:35に着く。いつもここまで調子良くても高取山の登り辺りからペースダウンする事が多いが今日は幸運にも登り口でペースを乱されそうな人はおらず入りのペースをゆっくり入り序々にペースを上げて行けたので快調に登れた。高取山には目安の2時間より11分早い8:04に着く。ここで今日は自己新記録に挑戦出来そうな予感がし始める。 高取山からの下りは殆ど走る。コンビニ付近で中年と若者の2人コンビに追い付く。中年の人に赤いリボンについて聞くと神戸製鋼の六甲全山縦走大会だそうである。どこまで行くのかと聞かれる。宝塚までと答える。この2人は走らないが歩くスピードはすごく早い。同じ赤いリボンを付けた人が平坦地で100m先を歩いていも歩くだけで直ぐ追い越してしまう程だ。 鵯越駅には目安の2時間半より12分早い8:33に着く。鵯越駅で中年と若者の2人コンビに追い付いた。彼らのスピードから追い越すのを躊躇したが結局走って追い越した。いずれ直ぐ追い付かれるだろうが、今体調の良い間に記録を出すためにも出来るだけスピードを上げておきたかった。烏原辺りも登り以外の大半は走りずくめだ。今日も前回発見した菊水駅への分岐からの近道を通る。分岐点で別れた早いスピードの人は合流地点では30m程後方にいた。やはり菊水山駅回りの方が遥に近道なのだ。 菊水山麓から暫く登って黒い階段が現れる前に、菊水駅への分岐からの近道で引き離した人が追い付いて来た。暫く付いていたが追い抜く雰囲気が出てきたので道を譲った。その後殆ど離されず登る。筋肉のケイレンの兆候は全くない。頂上に着くと彼はベンチで休んだ。菊水山は3時間より1分早い9:14に着いた。頂上をやり過ごして天王吊橋へは快調に下り何人か追い越して14分で下れる。 鍋蓋山への登りではスピードがダウンする。それでも何とか19分で登れた。鍋蓋山では到着目安時間の4時間に対して28分早い9:47に着く。鍋蓋山頂直前で中年と若者の2人コンビに追い越される。でも下りになるとこちらのペースの方が早いようだ。追い付くと今日のスタートは何時かと聞くと6:00だそうだ。その人に何時に宝塚に着く積もりかと聞かれる。決めていない。明るい内に着きたいと答える。すると明るい内には間違いなく着くに決まっていると言われる。まさにその通りで明るい内に着く自信はあったのでそのように言っただけだ。 市が原まで休まず走り続ける。鍋蓋山から大龍寺には15分で着く。大龍寺で神戸製鋼のチェックポイントらしきものが見受けられた。市が原には7分で着く。市が原は相変わらず人が多い。ここも休まず通過する。天狗道では後ろから付いて来る人はいたがスピードは速くなかったので最初はゆっくりしたペースで進む。稲妻坂辺りからスピードを徐々に上げ平均ペースより良い1時間4分かかって山頂広場に着く。不思議に中年と若者の2人コンビに追い越されなかった。摩耶山には5時間より2分早く着いた。 これからは摩耶山が5時間というのを目標にすべきだ。腹が減ってきたのでパンをザックから出すのに本日初めて1分腰掛けて休む。ペースを崩さないよう早々に切りあげて先を急ぐ。アゴニー坂辺りもアスファルト道路もさ程ペースが落ちない。やはりアスファルト道路は足裏にはきつい。足裏の靴擦れが少し出始めているのが気に掛かるが自己最高記録の可能性の期待が高まる。 神戸ゴルフ倶楽部辺りで30代の女性に追い抜かれる。右足の親指の付け根がクッションズフォーフィートに引っ張られて痛くなって来たので2分かけて靴下を脱いで調整する。本日2回目の腰を降ろした休憩となる。足裏はが痛いが凌雲台までもそこそこのペースが保てる。 記録用紙が無いので頭の中で新記録の計算を始める。過去最高は8時間55分だから15時10分までに宝塚ゴールに到着しなければならない。逆算すれば東六甲分岐点から2時間かかるとして13時10分に東六甲分岐点に到着していなければならない。凌雲台から一軒茶屋まで30分また東六甲分岐点まで7分かかると見て12時半には凌雲台を通過している必要がある。時計を見ると12:35で少し遅いが東六甲分岐点から2時間かかると見ているが過去にももう少し早く(1時間40分程度で)行けていた筈なので、これからの頑張り次第では十分可能性があることが判る。 一軒茶屋まで結構下りを走り28分で到着する。東六甲分岐点へは7分で13:10に着き計算での13:10と同タイム通過である。東六甲分岐点を過ぎると道はいつものように足に優しくなる。下りで走り易い所はバンバン走る。余り人と出会わない。船坂峠辺りから赤いリボンの人に3人程追い抜かれる。大谷乗越手前辺りから赤いリボンの走る人が数人現れ追い抜かれる。神戸ゴルフ倶楽部で追い抜かれた女性には追い付かない。やはり走っているのだろう。 塩尾寺近くまでずっと後を着いてきた人に先に行ってもらう。この人は下りが早い。塩尾寺から次第に離されて最後は100m以上差がついて姿が見えなくなった。宝塚ゴールの公園に14:43に着き8時間28分で到着できた。 公園では神戸製鋼のテントが張られて占領されていた。先着5〜6名がおり用意されているうどんを食べている人もいた。神戸ゴルフ倶楽部で追い抜かれた女性もいた。途中で追い抜かれた人と話しをして分かったのはその女性は8時間強でゴールしたそうである。女性でもすごい人が居るものだ。6時間強でゴールした人も指を指して教えてくれた。またこの大会は少なくとも30年は続いているそうだ。 上半身と靴下を公園で着替えてから駅に向かう。いつも通りトイレで残りを着替える。余り疲労感は強くない。筋肉痛も殆ど無い。しかし踵や足裏は痛いがびっこを引く程ではなく普通に歩ける。最近速く歩く訓練のつもりで六甲全山縦走をやったり大峰奥駆けで体力を着けたのと気温が下がって来て暑さでバテ無くなって来たのが効いたようだ。 今後これ以上の記録を出すのはかなり難しく思える。5分以内の更新なら未だ有り得るが8時間前後の記録を目指すにはもっとスピードを出すトレーニングが出来て,疲れた中でもスピードを出せる持久力をアップしなければ不可能だろう。大峰奥駆けでもっと鍛えれば行けるかも知れない。家に帰っても千尋にいつもと元気さが違うと言われる。いつも六甲全山縦走して帰って来た時は疲れ切った顔をしているのに比べて不断の平日の顔をしているそうだ。自分では気が付かなかったが余力のある時は違うのだろう。 |
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