六甲全山縦走56 H15.10.04
(以前からずっとザウルスに記載していた日記より、そのまま転載)



 11時間56分かかって56回目の完走だ。いつも通りJR六甲道を5:30に乗る積もりで準備していたが切符を買う間に乗り損ねてしまった。56分まで26分も駅で無為な時間を過ごす。しかも56分の電車も乗りかけてふと何か落としていないか座っていたベンチを振り返るとキラリと光るものがあったので確認に電車を降りる間に再び乗り損ねて結局6:09に乗った。おかげでスタートが6:45になってしまった。今日の朝の室内気温は21゚Cで涼しく今日も登山日和のようだ。昨日恵比須町で1日歩き回ったので未だ踵の痛みが少し残っているのが少し気になる。

 須磨浦公園を出ると30〜40代の男女3人パーティが準備をしていた。その前を通過して大会の出発点に向かう。鉢伏山への登り口に近付くと先程の3人パーティが近道の方から登ってくる。合流点ではわずかに私の方が早く先に登る形となる。自分のペースで登っていると向こうの方がわずかに早くて追い越していった。こちらも自然に力が入ってしまって一定間隔でついていってしまう。息があがりそうだったが無理したという感覚は無かった。しかし後にひびかないか心配だ。

 この3人は鉢伏山のロープウェイ降り口で停止してしまったので仕方なく通過する。いい目標が出来たと喜んだのに。旗振山への尾根筋でも快調に進めた。下りはほぼ駆け足気味だ。しかし今日は風が無いのがたまに傷だ。良い季節と遅い出発だからだろうが所々で適当な目標が見付かって順調に進む。しかし菊水山の登りから筋肉が次第にきつくなり始める。今回も前回並に筋肉が持たなくなるか心配になる。天王吊橋への下りは多くの人を追い越して快調に飛ばす。この中で夫婦が先に行ってもらおうと言って譲ってくれた。

 鍋蓋山の登りはスピードが途中で急速にダウンして追い越した人が迫ってくる。追い越した人に追い抜かれるのはおもしろくないので休憩しておにぎりを食べる。先程追い越した夫婦も3組目に通過して行った。この後マイペースで登るがペースは全く上がらない。鍋蓋山を休まず通過するが次の大きなコブの登りで大腿四頭筋の裏辺りが足が吊り始める。止まって筋肉を伸ばすが足のが吊りはなかなか収まらない。筋肉の復活が未だ不十分なのが明らかだ。だましだまし大龍寺に向かう。筋肉は止まって伸ばすより吊りながら歩く方が未だましのように思える。

 摩耶山の登りは筋肉の吊りとの戦いだ。後から何人かに追い越される。筋肉の吊りの兆候は丁字ケ辻手前まで続いた。膝のために1年以上登山トレーニングを休止していたので絶頂期の3年前の体力(主に筋肉)の衰えは否めない。これから本格的にトレ0ニングを再開して回復に務めよう。出発も遅れてスピードが上がらないので丁字ケ辻で14:42だ。これでは宝塚ゴールは明るい間に着けないかも知れないと思い始める。

 凌雲台(六甲ガーデンテラス)でラーメンを食べると元気が出てきた。筋肉以外は問題無いしこれから先は大きな登りは無いのでゴールを目指す。東六甲分岐点で16:23なので日暮れの18:00頃迄にゴールに着くためには1時間半で歩き切らなければならない。絶頂期なら問題無く明るい間に少なくとも塩尾寺まで到着していただろうが今回は下りは駆け足気味に下れるが東六甲分岐点以降でもちょっとした登りでも吊りそうになってスピードが出ない。ついに塩尾寺手前の赤子谷分岐点を過ぎた辺りで真っ暗になって仕方なくヘッドランプをつける。

 宝塚ゴールでは暗い中着替えながらローソンで買ったおでんと500ccのスーパードライビールで一息つく。12時間弱かかって達成感は無い。足の裏も少し痛いがさほどでもなく携帯したスリッパに履き変えずジョギングシューズのまま帰宅する。

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