六甲全山縦走69
(ザウルスに記載している日記より、そのまま転載)
11時間57分で69回目の完走。いつも通りアミノパワーに「にがり」とアスコルビン酸を加えた1.5リットル+1.5リットルのウーロン茶)=3Kgの水分を携帯する。朝の室内気温は今年一番の寒波が過ぎて8゚Cと気温が上がり天気は曇り。摩耶山から残雪が出始め東六甲は雪がかなり残っていた。服装は網シャツに長袖1枚に下は長ズボンの下にカッパのスポーツタイツをはいた。 想像通りこんな日は登山者はいない。まだ暗い中ヘッドランプを着けずに須磨浦公園を6:05に出発する。正月の木曽駒ケ岳の冬用登山靴で右足小指の第2関節が靴と当たって傷めた外販母趾の逆ような症状で血豆がなかなか消えないので最近六甲縦走を完走できずに失敗している。今日はパッチを自作して当てての出発だがどこまでうまくいくかが問題だ。 最初の鉢伏山の登りはゆっくりペースで入る。最近ジョグトレーニングをサボっているためか体は軽くは無く体調はもう一つだ。 最初は下りを少し走ったが続かない。400階段は一気に登るが勢いは無い。目標になる人は現れない。高取山から体が活性化してきて少し調子が良くなる。登り途中で右膝がギクッとなる。以前痛めた左膝ではないが色々状況を確かめると浅い角度で膝を曲げて登る時痛みが走る。平坦地や段差の大きな登りや下りは全く問題ない。膝曲げ角度が30度前後にならないよう注意して登る。 さすがに菊水山から登山者の姿が現れ私を一気に追い越して行く40歳代の男性が現れた。彼が早いのではなくて自分が遅いだけだ。菊水山を通過すると鳥を呼んでいるのか口笛で小鳥の鳴き声のまねをしながら下る男性がいた。樹木の上の方を観察しながら下っているようだが結構早い。彼を追い越してからも長い間口笛が後方で聞こえた。暫くすると菊水山の登りで追い越された男性に追い付いてしまう。鍋蓋山の登りで再び追い越されるのが目に見えているので追い越すのを躊躇するが自分のペースを守るために追い越す。 驚いた事に鍋蓋山の登りで最初に追い越されたのは口笛の男性だった。平地のようにすいすい軽く登って行く。さすがに登りでは口笛は吹いていなかったが。大龍寺手前で口笛は吹きながら上方をキョロキョロしている男性に追い付く。大龍寺手前で缶ジュースを飲んでいる間に彼が通過していった。この口笛の男性とは摩耶山の最後の木の階段を登り終えた所で下って行く所に出会う。余りに早いので目標にもならなかった。摩耶山で折り返すようだ。 摩耶山の登りはきつかった。体力がかなり低下している。右足小指第2関節が痛み始める。完走できるか気掛かりになる。靴を脱いで右足を見るため風が無くて寒くないオテル・ド・摩耶でたぬきそばを注文しようと期待していたが本日休業と書いてあった。冬季の現在摩耶ケーブルや六甲山上バスも休業しているくらいだから仕方ないかと諦める。どこで右足の靴を脱ごうかと考えながら進む。アゴニー坂では圧雪で滑り易くて簡易スパイクを着けようかとも思うが面倒なので滑らないよう慎重に下る。杣谷峠のベンチで靴を脱ごうとも思ったが風がきつくて先に進む。次第にびっこを引く状態になる。丁字ケ辻では風はあるがまだ弱いので思い切って靴を脱ぐ。痛い所に当てたパッチがずれていた。原因が分かって少し安心する。すぐずれるようなら完走は断念だと思いながらずれを直して再出発する。調子が良くなった。 記念碑台では以前あった階段が取り外された駐車場入口付近で六甲山ガイドハウスなるものが建設中で3月末竣工のようだ。腹が減ってきたが吉岡は当然のようにやっていない。一軒茶屋はおやじさんが亡くなった後入った事が無いので一度うどんでも食べようと思いながら進む。しかしオテル・ド・摩耶が休業していた位だから一軒茶屋はやっていない可能性が高いと読む。六甲ガーデンテラスはやっているだろか気になり始める。六甲ガーデンテラスの付近の駐車場への近道が通行止め表示がしてあり駐車場は工事のためかフェンスが張られていた。でも六甲ガーデンテラスは営業していたのでラーメンを食べる。 極楽茶屋跡への下りでもアゴニー坂と同様に圧雪で滑り易くて簡易スパイクを着けようかとも思うがここでも面倒なので滑らないよう慎重に下る。一軒茶屋に着くと案の定閉まっていた。東六甲分岐点に向かう頃から右足小指第2関節が痛み出す。パッチがまたずれだしたのだろう。東六甲分岐点からは雪道の下りが続くので観念して土踏まずに簡易スパイクを着ける。ここからは足裏に優しい山道なので右足小指も我慢できた。でもスピードは出ない。簡易スパイクを着けたのに思ったほど雪は無く少なかった。 明るい間に宝塚ゴールに着きたいが東六甲分岐点で15:43なので2時間で行けないと無理だが雪道が続く中スピードハ出せないので厳しい。せめて塩尾寺に着けば真っ暗でもヘッドランプ無しに歩ける。太平山登り口で簡易スパイクを外す。塩尾寺に2時間弱で着けたのでまだ薄暗くなったところだった。ここから先は道は心配ないのでゆっくり下って宝塚ゴールには暗くなった18:02に着く。 |
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