六甲全山縦走77 H17.09.25

 9時間44分で77回目の完走。台風17号の影響からか、昨日から風がある。ピンポイント天気予報では今日も風はしっかりありそうだ。暑い時期に、風のある縦走はなかなか無く折角のチャンスなので、先週完走したばかりだけれど、期待して出発する。

 朝の室内気温は24゚Cで一気に気温は下がった。しかしいつも通りに、2リットルのウーロン茶と2リットルのスポーツドリンクを薄めたものを少し凍らせてザックに入れる。途中、自動販売機などで飲み物を買って飲んだので、持参ドリンクは500cc程度残った。

 服装は半袖シャツ1枚、下は薄い半長ズボンをはきズボンを折って短パン程度にする。前回の失敗である「又ずれ」防止で今日はサポーターを忘れず着ける。JR六甲道を5:28に乗る。
天候は晴時々曇りで、風は全般的に吹いてくれた。風を期待してうちわは持参しなかったが、今日は北風なので鉢伏山・菊水山・摩耶山の最後登りは山の陰になって、欲しい登りで風の恩恵は受けられなかった。

 須磨浦公園を6:05に出発する。昨夜はいつも通り窓を開け放しで裸で寝たので、寝冷えしたのか体がだるい。最初から登りがきつい。こんな調子でどこまで続けられるか気になる。誰も登っている人はいないので目標になる人もいない。しかし、体を活性化するため下りはできるだけ走る。400階段もきついが何とか一気に登れる。横尾山には目標タイムより9分遅れで通過できる。横尾の街は別道を通過し、妙法寺交差点への下りの階段は2段飛びで下る。

 今日は妙法寺交差点は信号のタイミングが良く待たずに通過できる。高取山の登りもゆっくり登っていると次第に調子が上がってくる。思っている程調子は悪くなさそうだ。高取山神社で目標タイムより3分遅れまで挽回して通過できる。月見茶屋の寒暖計を見ると20℃で先週より3℃低く、少し涼しくなってきている。今回は気温の性か、風の性か六甲全山でセミの泣き声は聞かれなかった。

 高取山の下りでもしっかり走れる。鷹取橋を越えた辺りからトイレに行きたくなってくる。次のトイレの鵯越駅手前の民間トイレまで我慢する。丸山町のデイリーヤマザキは閉店しているので、今日は直ぐ先の細川商店でアイスクリームを買って食べながら歩く。聞くとこの店は水曜日が定休日だそうだ。次に、登山者に開放している民間トイレに入るとウォッシュレット付き温水便座のきれいな水洗トイレに変身していて驚く。大切に使わせて頂く。

 菊水山へは風が無く暑かったがしっかり登れた。目標タイム3時間より36分遅れで通過するが、仮にトイレ休憩などを差し引いたとしても22
分遅れまでに拡大してきている。でも体調の割りに良い方だとも思う。相変わらず山頂は人が多くトラバース道を通過する。天王吊橋への下りもリズム良く下る。鍋蓋山への登りはしっかり登り21分で登れ、大龍寺へも軽快に下れる。

 市ケ原へは久し振りにしっかり走る。桜茶屋でアミノバリューWを買い、リズムを崩さないよう休まず出発する。摩耶山登山口までに若いカップルがにぎやかに話しながら少しづつ近づいて来る。登山口から登り始めるとそのカップルも天狗道コースだ。5〜6m程の結構近くまで近づいて来る。でも追い越す雰囲気はない。

 少しペースを上げても距離は一定で付いてくる。こちらは息が荒くなりかけているのに、そのカップルは息は乱れずにぎやかに2人の世界で話しながら着いて来るのだ。余程止まって道を譲ろうかとも思うが、広い所にきても追い越す雰囲気はない。煽られている気分だが、道を譲ってから下りで追い越し返すのはいやだから、良い目標ができたと思って早いピッチで登り、何人も追い越す。

 ハーブ園分岐手前の小さな下りでカップルとの距離が少し開き、2つ目のハーブ園分岐からの下りで駆け下ったのでカップルの声は聞こえなくなった。煽られた気分が無くなってほっとする。稲妻坂も早いピッチで登り続けて最初の平坦な稜線に出て後ろを振り向くと、先ほどのカップルの女性の赤い上着が見える。30mほど離れているがその登りスピードに驚く。相変わらず楽しそうに話している。

 学校林道分岐の先のピークから快調に駆け下り、掬星台には自己最高記録を出した時の1時間4分と同じ速さで到着できた。つくづく目標があるのは良いことだと思う。朝しっかり食べた性か、ここに来てようやく腹が減ってきた。
アゴニー坂を下って道路に出てからおにぎりをたべる事にする。アスファルト道路の下りもそこそこ走ったので、おにぎりは自然の家先の山道に入ってから歩きながら2個食べる。珍しく靴に小石が入り、丁字ケ辻で靴を脱いで取る。スパッツをしていればよいのだろうが、富士山ならまだしもそこまでする気になれない。

 丁字ケ辻を過ぎると風が強く、気温も下がっているのか寒く感じるので半長ズボンを折っていたのを戻す。藤原商店で再びアイスクリームを買って歩きながら食べる。アスファルト道路は足裏がきつくなってくる。今日は気分が次第に高まっているのでリタイアは考えず、むしろ最近出していない10時間を切る目標が頭をもたげる。今日は六甲山上道路のアスファルト道路の下りは、時々走ることもできた。

 東六甲分岐点以降も苦痛は足裏が少しきつい程度で何の問題も無く、最近になくしっかり駆け下りができて、余裕で10時間をきることができた。自己新記録に近付くためには、前半からしっかりスピードを出せなければ無理だと実感できた。ローソンでビールを買って、湯本台広場でゆっくり飲みながら充実感のあるトレーニングを終える。


Home 六甲全山縦走記録一覧 SightMAP