六甲全山縦走78 H17.10.09

 9時間19分で78回目の完走。先週の縦走トレーニングはぶり返しの暑さと、前日の10kmジョグの疲れが残っていて挫折してしまった。朝の室内気温は22゚Cで一気に気温は下がった。水分はいつも通りに、2リットルのウーロン茶と2リットルのスポーツドリンクを薄めたものを少し凍らせてザックに入れるが、ほぼ飲みきる。

 朝方は少し肌寒さがあったが昼間は快晴でまだ暑さは出そうなので、服装は夏と同じにした。これは正解だった。JR六甲道を5:28に乗る。須磨のローソンでおにぎりを買ってから山陽電車に乗り換える。須磨浦公園を6:05に出発するがこんなに登山日和なのにここから登る人はいないので目標になる人もいない。調子は悪くなさそうだが無理しないようにスタートする。鉢伏山への登りで樹林帯の薄暗い所では「こおろぎ」が一斉に鳴いている。秋になってきたのだ。

 今回は前回より記録を伸ばす事と、できれば9時間台前半を目標に据える。体を活性化するため下りはできるだけ駆け下る。400階段は楽に登れる。横尾山にはきっちり目標タイムで通過できる。高取山の登りも目標になる人は現れないが調子は良い。高取山もきっちり目標タイムで通過できる。月見茶屋の寒暖計を見ると17.5℃で少し涼しくなってきている。高取山山頂付近から時々風が出てくるので有難い。

 高取山からの下りでもしっかり駆け下る。アイスクリームを買うのを楽しみにしていた細川商店は臨時休業で、次に買えるのは摩耶山以降になるのでがっかりする。菊水山へは高取山までに無理があったのかピッチが上がらない。目標タイム3時間より一気に19分遅れまで落ちて通過する。
天王吊橋への下りはリズム良く下れるが、鍋蓋山への登りは更にピッチが落ちてくる。腹も減って来たので尾根道手前の岩の隙間から風のある見晴らしの良い平らな岩でおにぎりを食べて10分休憩する。

 鍋蓋山から市ケ原へはしっかり走れる。桜茶屋でアミノバリューWを買い、リズムを崩さないよう休まず出発する。買っている間に50歳くらいの登山帽を被った男性がスーと通り過ぎていった。その後から着いていく。下りから登りに入るのできつい。登山帽の男性とはどんどん離れていく。ハーブ園分岐手前で彼の前に登る人が居るためか近づいてしまう。ハーブ園分岐からの下りでは後ろに人が感じられない程度の間隔を開けてついて行く。

 稲妻坂になると彼のスピードは俄然上がったので着いていけない。やはり下りで追い越さず良かったと思いながら彼からの刺激をもらい次第にペースを取り戻す。最初の平坦な尾根道に近付くと彼の姿が見え始める。これはしっかり目標にしなければと頑張る。学校林道分岐に近付くと意外にも彼の姿がぐんぐん近づいて来る。前の人を追い越しにくいのだろうかと思う。学校林道分岐で完全に追い着いたが、彼は先に行けのしぐさが見えた。

 良い目標のおかげでペースが回復できたようなものだ。学校林道分岐の先のピークからも快調に駆け下り、良いピッチで登れ、掬星台には1時間9分とそこそこで到着できた。掬星台で顔を洗ってすぐ出発する。アゴニー坂下りの最後の大きな岩が道をさえぎっている付近から先は整備されて下り易くなっていた。
アスファルト道路の下りもそこそこ走り、おにぎり(赤飯)は自然の家先の山道に入ってから歩きながら食べる。

 丁字ケ辻へもスタスタ歩ける。藤原商店でやっとアイスクリームが買える。アスファルト道路は足裏がきつくなってくるが、六甲山上道路のアスファルトの下りでは、時々走ることもできた。東六甲分岐点で7時間42分経過していたので9時間30分を切れるか考えはじめる。普通、東六甲分岐点以降で早い時で1時間30分程度なので最高のペースであれば達成できそうだと判る。

 ここから先は足裏が少しきつい程度で何の問題も無く、しっかり駆け下りができ、最後の塩尾寺からも殆ど駆け下れたので9時間30分を切ることができた。湯本台広場で着替えながら、過去最盛期だった5年前に近付く手ごたえは感じたが、それには登りのスピードをもっと上げられる事と、平坦地でもゆっくり走れるくらいになるようトレーニング続ける必要性を感じる。ローソンで買ったビールを飲みながら終える。


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