〔H16.6.06作成〕 六甲全山縦走中に下の写真のような黄色い標識をよく見かけるが、六甲全山縦走との 関係では、須磨浦公園から一軒茶屋の先の鉢巻山手前まで番号が続いている。 使用目的は違うが、登山者にとって地点ワンポイントを正確に示してくれるので、「あの尾 根道に入れ」という曲がり角を示すような、登山者同士の情報伝達に使える。 このプレートの正体をさぐって見た。
平成15年の年末辺りから「消防119番通報プレート」が登山ルート案内標識に付け られ始めた。これは神戸市消防局によるもので、平成15年度緊急雇用対策の一環とし て実施されたようで、H16年2月3日に発表され3月末までに整備完了されたらしい。 (神戸市消防局のホ−ムページの中の「消防局における震災後の主な取り組み」の中 で「緊急通報(119番)の充実」の一つとして「山岳救助マップの作成」として一部 紹介されている。H16.4.1現在)
六甲山系で、携帯電話を使って救助を求める登山者らに対応する目的で、登山ルート 上の約800カ所に、位置を示す数字や記号などが記載されている。 通報時にプレートの数字などを伝えるだけで、消防局のコンピューターが詳細な位置 を割り出し、ヘリコプターからの救出ポイントなどの情報もコンピューターで管理する仕組み だそうだ。
標識の番号の見方 |
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・ 「ち」は所轄消防局が「中央区」であるという意味の「ち」のようだ。(神戸市消防局のプレート設置担当者に確認済み)
・ 1-15-1の最初の数字の1は「六甲全山従走路」のルートを表しており、15はこのルートの内、六甲最高峰が含まれる区間を1として15区間目にあたる事を意味する。
・ ここは須磨区なのに、何故「す」にならないのかと思うが、この15区間をばらばらの受け持ちにせず、摩耶山を境目に東西に2分して灘区と中央区の所轄に分けたためと推定される。
・ つまり、「六甲全山従走路」は15区間に分けられていて、縦走が進むに連れてこの15の数字が次第に小さくなって行く。摩耶山の鞠星台から頭の「ち」が灘区の「な」に変わる。逆に最後の数字は縦走方向に進むと増えていく。
・ しかし、神戸市消防局の所轄はあくまで、神戸市内だけであるので、「六甲全山従走路」の途中の鉢巻山(トンネル)手前でこのプレートは終了する。鉢巻山から東は芦屋市・西宮市・宝塚市になるからだ。(仕方ないと言えば仕方ないのだが、縦割り行政の特徴がこんな所にも現れているのだ)
・プレートは黄色のステンレス製で縦10センチ、横11センチで、大部分は独立した登山ルート案内標識柱に取り付けられている。
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これが六甲全山縦走起点の須磨浦公園 にある最初のプレートである。 |
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(※1)ち1-15-14と-15(H17.01.23現在標識が削除されていた)
(※2)ち1-15-7、ち1-13-6、ち1-13-7、ち1-8-5、ち1-3-4、ち1-2-4は発見できず。 (※3)ち1-15-24(400階段を登らず真っ直ぐ行った公園にあり、横尾道の案内柱に付いている。) (※4)ち1-15-31(馬の背下に水野町から須磨アルプス方向に向かった側に取り付けられている。
H17.01.23現在縦走路側から見える方向に付け変わっていた。)
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