大峰山系 奥駆けの部屋
大峰山系は独特の雰囲気のある山である。修験道の宗教的な山という先入観が あるからかも知れない。天候が悪い事が多く、すっきり見渡せることは少ない。 六甲山が都会的で明るい山という雰囲気だとすれば、大峰山系は「山上ケ岳」 や「釈迦ケ岳」など有名な山頂へのルートは別として、これらをー歩外れるとひっそり していて、通る人も少なく、手付かずの素朴な味わいのある山という感じである。世界 遺産登録後も大きな変化は無い。 湿気の多い所などでは岩が苔むしていたり、見通しの良い開けた草原にまばらに 立ち枯れした樹木だけが突き出ていているなど中には風情のある景色も多い。
「奥駈け」とは大峰山系を縦走する事を言い、行者や登山者が通るが、登山者の 場合は、吉野山の「金峯神社」から「釈迦ケ岳」南の峠の「古代の辻」までの大峰 山系北部のルートを言う場合と、「古代の辻」より「七越峰」南の「備崎橋(そなえ ざきばし)」付近までの南部の「南奥駈け」を含めて広義に言う場合がある。 (修験道の行者の場合は、「熊野本宮大社」から「吉野の金峯山寺・蔵王堂」まで その昔は、75番目の靡があった吉野川河岸の「柳の宿」までが奥駈けの範囲の ようだ。) この「奥駆けの部屋」では、登山者の視点から作成するもので、宗教的観点に ついてはこのような世界があるのだ、という程度でしかない事をお断りしておく。 |
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